『螺旋上の図書館』

7/8
前へ
/78ページ
次へ
「一時間なんですか」 その時蓮は、初めて行った図書館の時の出来事を思い出していた。 「(だから時雨先輩達は急いで図書館を出たのか…)」 「一時間を越えるとその空間から出にくくなるから、一時間の部活動なのよ!仮部室では何時間でもだけどね。あ!時雨仮部活の活動内容も!」 「あ!そうね。ここでは一ヶ月に一回だけ、本を読んだ感想や思った事をレポート洋紙5枚を提出する決まりなの」 「まぁ表では本を読んでレポート提出の部活だからね…この部活は少し特殊だから」 聞きながら蓮は懐中時計の時を合わせようとした。それを見た時雨先輩が話しかけた。 「その『運命の懐中時計』は現代(リアル)に合わせても無意味なのよ西宮君。クス、さて皆さん本部室に行って活動しますか♪」 時雨先輩がそう言うと立ち上がり廊下へと出た。あと二人もつられて廊下に出た。そして残された蓮は懐中時計を見詰めながらついて行く 「仲間が増えて嬉しいわ♪」 嬉しそうに呟きながら階段を地下へと下りて行く、そしてあの扉へと着き開けると… 「(何度見てもシュールだ…巨大な図書館もだけど)」
/78ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加