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「えぇ!?そうなの!行く!行く!行こ♪」
教室にいた同じクラスの女子の話しが、教室に響き渡る。
「…(運命共同体部、気になるけど、めんどうな部活だったらやだしなぁ)」
その日蓮は部活見学に行かなかった。
次の日蓮は、学校をウロウロと考えなしに歩いていた。ただある場所で足が止まった。その場所は…運命共同体部の部室
「…なんでへんてこな部の前に止まるんだろうか」
そんな事を呟いていると、いきなり後から声をかけられた。
「君は運命を信じる?」
「!?」
振り返るとそこには、上級生と思われる立ち振る舞いと気品に満ちた、女の人が一人いた。
「なっ何なんですかいきなりっ」
「ごめんね驚かせて、ただ君がこの部室の場所に足が止まるのは、偶然じゃなく必然のような気がして」
「?…必然なら今ここにいる事はまるで運命だから、みたいじゃないですか!」
冗談じゃない、運命なんて鎖に束縛されるのなんてごめんだ。そんな事を心の中で何度も呟いた。
「私もあなたも運命に導かれている。もしも運命を知りたいなら明日この教室で待っているわ」
そういうと彼女は去って行ってしまった。残された蓮はただ彼女が去った、長い廊下をただ眺めるしかなかった。
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