『運命共同体部』

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回りは真っ暗闇で階段が淡く光る中下りて行く、その最中に僕は色々と聞くことにした。 「あの…いい加減名前教えてくれませんか?」 聞くことは山ほどあるが、今だに彼女の名前を知らないのは不便な気がした。 「あら?教えなかったかな…うっかりね。私は二年二組 北條 時雨です。時雨先輩ってよんでね♪」 「北條先輩…ですか」 名前は抵抗があり、苗字で呼ぶ事にした。 「時雨先輩って呼んで!」 「!…時雨先輩…」 「よろしい♪…でも私の目に狂いはなかった。あ!あなたの名前を聞いてなかったわ!」 僕達は今お互いの名前をようやく知ったのだった。 「一年一組西宮 蓮です。あの時雨先輩この場所なんなんですか?学校にこんな下に続く階段なんて…ないはずです!」 「そうね、実際は存在しない階段よ。でも入れる人にのみ道が開くの、西宮君がここに入れたように」 僕には分からない、時雨先輩の話しの意味が、この先で明らかになった。そしてこの運命共同体部の意味も…
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