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カチ、カチ、カチ。
時計の秒針の音が、静かな教室によく聞こえ、15時ちょうどを回ったと同時に、授業終了を告げるチャイムがなった。
あれ…。もう放課後になるのか。また寝ちゃってた…。
昨日あまり眠れなかった私は、この日何度もうとうとし、6限目は寝てしまっていた。
「おっと、もう終わりか。はい、じゃあ続きはまた明日。今のとこ終わらなかった人は宿題ねー。答え合わせからはじめるから。」
教壇に立っていた先生が、手に持っていた教科書をパタンと閉じながら言った。
「おーい。小橋。担任の授業なのによく寝てたなぁ。」
さっきまで、授業をしていた担任の青木先生(27)が、目を薄くして私を睨んだ。
「…すみません。」
まだ頭がぼーっとしていたけど、とりあえず謝っておいた。
「この後HRで配るプリント、職員室に忘れたから取りに行ってくれる?俺の机に置いてあるから。」
「えっ。」
「…文句ある?」
「…。」
あるとは言えない。
「わかりました。」
私はゆっくりと立ち上がり、教室を出た。
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