13人が本棚に入れています
本棚に追加
****
マンションのエントランスに入ると、郵便受けを覗いてからエレベーターに乗り込む。
スカートのポケットからケータイを取り出し、時間を確認した。
19:50。
学校が終わってから、ユキが買い物に付き合ってほしいと言ったので、街のお店を巡って、ファストフード店で夕食を済ませ、帰ってきたところだ。
ユキ、家に帰ったらご飯あるからまた食べるって言ってたな。
私はユキに、
『で ぶ に な る よ ?』
とだけ書いて、メールを送信した。
部屋に入ると、休憩せずにシャワーを浴び、リビングのソファーにごろんと横たわった。
疲れていたのか、すぐに眠気がきて、私は現実と夢の間をうろうろしていた。
…髪、乾かさなきゃだけど…。ちょっとだけ…。
こういう時はちょっとどころか、朝方まで寝てしまうパターンだとわかっていたけれど、そのまま私は夢の世界へ行ってしまった。
.
最初のコメントを投稿しよう!