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ピンポーン。
…ピンポーン。
…ピンポーン。
…3度目で目が覚めた。
来客を知らせるインターホンの音が鳴っている。
私は右手で眠い目をこすりながら、テーブルに置いてあるはずのケータイを、左手で探す。
ケータイのディスプレイ画面を見て、一気に目が覚めた。
22:00。
…午後10時だった。
ピンポーン。
ピンポーン。
リビングから視線をゆっくりと玄関へと移す。
まさか…。
インターホンの受話器を取り、耳に当てた。
「…はい。」
少し声が震えているのを、伝わらないように隠した。
『こんばんは、マイさん。
Just For Youのシンです。あなたの寂しさを埋めにきました。
そのままで構いませんので、まずは注意事項を聞いてください。』
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