第1話

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**** 再び、ソファーとテーブルの間の定位置に腰を降ろし、塩だれ牛丼を頬張りながら、テレビを見る。 よく見るアイドルが司会をするバラエティー。 好きな番組のはずなのに、今日はちっとも面白くない。 すっきりしないまま、そのままにしていたパソコンに目をやった。 メールが来てる…。 私は受信ボックスをひらくと、目を見開いた。 それは、 『From: Just For You』からだった。 …ジャスト、フォー、ユー。 …あなただけのために。 そんなサイト名にひかれたんだろうか。 その怪しげなメールには、ついさっき私が書いた、『寂しさの理由』への返事が届いていた。 .
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