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「凄いなこの玉…」
裕哉は素直に驚いた
あのどう見ても即死としかいいようのない傷がみるみるうちに塞がっていく
「トール、感謝します…トール?」
トールは荒い息使いで目が虚ろだった
「トール!しっかりしてください!」
「ん、どうした…? そんなに声を荒げて?」
トールはなんとか作り笑いをしてエレナを見た…しかしもうよくは見えていないようだ
「おい!これはまずいんじゃないか!?」
「かなり危険な状態です… 今から治癒の魔法を施そうと思うのですが璽玉の効果のため魔力が著しく低下しています なので裕哉殿から魔力を頂きたいのですが…」
「…わかった エレナの好きにしたらいい」
「ありがとうございます」
エレナは一礼し目を閉じると裕哉の体に異変が起きた
なにか今まで自分を奮い立たせていた力が抜けていくような感覚…それと同時に意識も薄れていった…
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