闇の中

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さらに気分が悪いとあの紅い夢を見る 「もうなんとも思ってないのにな にしてももう俺も高三か」 少年は一人呟き今までの事を思い返す しばらくするとぐう、と腹がなった どうやら腹がすいていたらしいがそんなことにも気がつかなかった 「…腹もすいたし出かけるか」 少年は服を着替え外にでた 辺りは不気味なほど暗く静まりかえっていた 少年は空腹を満たすためここから近い商店街に向かっていた… 「今日はやけに静かすぎだな…?」 裕哉は商店街を見回した そこは一人として出歩いておらずまるで廃墟のようだった 「どこも開いていないのか? 仕方ない駅まで…」 ギインッと鈍い音が響く 「なんだ?この音は?向こうの空き地からか?」 音の元につくとそれは凄惨たる光景だった 「ようやく追い詰めたぞ さあおとなしく死ね!」 一人がそんなことを言うと何人もの武装した奴らが鎧をきた少女に襲いかかった 「ごめんなさい…」 少女がそう呟くと刹那の瞬間、その全ての人間が倒されそこは血の池が出来ていた 少女はその血の池の真ん中に立っていたが苦しげに顔を歪めると急に血の池に伏した 裕哉は少女に近づいた 少女はいたるところに傷を負っていた 「なんなんだ?コイツ… まだ息はあるようだし手当てくらいしてやるか…」 少年はふぅと息をつくと少女を背負い帰って行った
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