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0.触穢へのペレストロイカ
むかーしむかし。おおきなくにに、えらいおうさまがいました。
おうさまはひどくわがままで、のうみそのかわりにくそがたっぷりつまっているようなひとでした。
おうさまは、ほしいものならなんでもてにいれられます。ひとのいのちも、たくさんのおんなも。
ひとびとはとてもおびえていました。おうさまにしたがうへいしさえもおびえていました。
あるひ、おうさまのおしろにてがみがとどきました。そして、かしんはおうさまへのてがみをよみあげました。
「神々シキ国王陛下殿、全テニ於イテ優レタ才ヲ携エシ国王陛下殿。ソノ煌々トシタ佇マイ、噂ニ違ワヌモノト存ジ上ゲマスル」
おてがみのうちのほとんどは、おうさまのごきげんとりでした。
しかし、おうさまはぶたのようにふとっており、かきがつぶれたそれとなんらかわりないかおをしていました。
おようふくやほうせきはきれいでも、おうさまじしんはそのみにくいすがたをかくしきれませんでした。
おうさまは、ぐへぐへときもちわるいわらいごえをだしながら、かしんのことばにみみをかたむけました。
「私ハ下賤ナル町人ノ身。如何様ナ宝石ヲモ凌駕スルホド美シイ瞳ニ映ルニハ、誠ニ畏レ多ク存ジ上ゲテオリマス。シカシ、ドウカソノ優雅ナル形ヲシタオ耳ニ入レテ頂キタイ事ガ御座イマス。是非トモオ目通リノ許シヲオ恵ミ下サイマセ」
おうさまはきたないかおをしてわらっていました。ただでさえけがらわしいかおが、さらにゆがんでみえました。
Turn.Y
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