第三走者 tosh & いち仔 《ファンタジー》

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 まさか、叶えられるの? この胸毛鳥に? 「ラ、ラエルを殺……コロシテ」  心の中に広がるどす黒い感情……。 今の私には、悪魔に魂を売ってでも、欲しいものがあった。  だが、ニープレックスダルミャルは、首を傾げながら話し出した。 「え?殺人? 無理無理。 てか、チミねぇもう少し冷静になりなさいよ。 殺人だよ? 若いうちはもっと、こう、パァーッとしてなきゃダメなんだよチミィ? ん? あーそうだ!私を召喚してくれた礼に、チミを面白い世界に招待しよう! この世界とは、別の世界……パラレルワールドへ」  そう言い終えると。ニープレックスダルミャルは、履いているパンツに手をいれ一冊の本を取り出した。  ボロボロな表紙に書かれた文字……。 【フンボルトマオのドキドキ☆パラダイス2…】 .
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