第三走者 tosh & いち仔 《ファンタジー》

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 そんな口論をしながら、私は再び地に足を着くことが出来た。 「だいたい、あんたね女の子に重いなんて事言っちゃ……」 「その話は終わりにしよう」  急に静かな口調で話を遮るニープレックスダミュアル。 その視線の先には一台のパソコンが置かれていた。 「いったいなんなのよ!」  起動状態のままになったパソコンを見ると、黒い画面に赤い文字で… 【裏・フンボルト相撲大会】と表示されている。 「やっぱり……変だ。変だよチミィ」 「何が変なの?」  一滴の汗が、ニープレックスダミュアルの額を流れる。 「この、パソコンには違う文字が書かれていたはずなんだよ。やっぱり変な供物のせいで……」  マズイ、また私のせいにされる。そう思った私は聞こえないフリをしてパソコンを開いた。  そして、すぐに気づいた異変。  出場選手の覧に私の名前がある。魔之王さんもだ。  いったい、どう言うこと!?  だが、私は困惑しなかった。そして、すぐ偽名で選手登録を行い。会場へ向かった。  心のなかに渦巻く欲望……。  開かれたままのパソコン。 登録名、ニープレックスD六条 優勝商品(あなたが望むもの)
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