第三走者 tosh & いち仔 《ファンタジー》

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 ──裏・フンボルト相撲大会会場。  受け付けで一通りの手続きを済ませた私は控え室に案内された。  控え室の窓にはカーテンが掛かっていて。 テレビ、パイプ椅子と姿見鏡。そして一枚の対戦表があった。  私はパイプ椅子に腰掛け対戦表を見ることにした。  私の最初の対戦相手は………私。  最初から私自身と戦うなんて……。  正体がバレたら、やっぱりマズイよね。  幸い私は裁縫が得意。  私はカーテンを使い、マスクを作る事にした。 「─ふぅ」  マスクを作るのに五分も掛からないなんて、私やっぱり才能あるなぁ。  なんとなくテレビを点けてみると、相撲大会の様子が流れていた。 「あっ! 魔之王さんだ!」  え、なにこれ。  テレビのなかで魔之王さんとその対戦相手が戦う様子に私は絶句した。
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