始まり×終わり

10/35
前へ
/48ページ
次へ
それと同時である。 屋敷にある一番大きな、中庭に続く扉が開いたのは。 その扉を開けているのは、金の長い髪をなびかせる少女。 そう。 紛れもなくマリアであった。 マリアは微笑む。 その紫色の瞳が、怪しく光っていた。 「あたしは、外の世界をこの眼で見るのよ!!」 扉はその声を合図にしたかのように閉まっていった。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加