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「何がよ、マルーン?」
走りながらマリアは尋ねる。
その顔は「迷惑極まりないわ」といった表情であった。
「何がってよー。屋敷から抜け出してきたことだよ。それにマリア、今日ズボン履いてるし。後でベーロン王から大目玉食らうぜぃ?」
緑色の何か
=マルーンはマリアの肩に腰掛け、彼女の足元を指差しながら言う。
そしてひとつ、荒い鼻息を鳴らした。
「あら?貴方までそんなこと言うのかしらマルーン。」
「だってよ、マリア……」
「あんた守護精霊【ガーディアン】のくせして生意気よ。」
「……。」
マルーンは押し黙って、神妙な表情を浮かべた。
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