始まり×終わり

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執事カミールは階段をゆっくりと這うように、一段ずつ上ってくる。 一歩ずつ確実に。 (くっ……。) その一歩の音がする度、マリアの動悸は激しくなっていった。 口内が急速に乾いていく。 全身の毛穴から汗が吹き出すのが分かる。 だがマリアはじっと待った。 全ては「あれ」の為に。
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