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「わー…」
「おー…」
その路地から少し上にあがっていったところに、それはあった。
「西洋骨董品…店…」
「月猫堂…だって!入ってみようよ瑠璃!」
「え、ええ?」
なんというか、雰囲気が既にアンティーク。
西洋風のその木造のお店からは、珈琲の良い匂いが漂ってくる。
「で、でも…ここ、今やってるのかな?」
「さあ?ノックしてみようよ!」
「やめようよ由美ぃ…なんか頑固そうな外国人のおじいちゃんでも出てきそうな雰囲気だよ!?」
「誰かいますかー!」
「由美!」
相変わらず由美はマイペースである。私が止めるのも気にせずにその大きな木製の扉をノックしてしまった。
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