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「あ、ハイ、すみません、このお店ははじめてですかね？」
店員さんは一瞬はっとした顔をして、笑顔を作った。
「はじめてですよー！」
「なんでそんなの聞くんです？」
それぐらいは顔を見ればわかると思うのだが。
私がそう質問すると、店員さんは恥ずかしそうに頬をかいた。
「いやぁ、俺もこの店爺ちゃんから継いだばかりなんで…。あはは…。」
「そうなんですかー！お爺さんの代からのお店なんですね！」
「ところで、ここはどんなものを売ってるんですか？」
見たところ、アンティークとはいえ、家具らしきものはなく、寧ろ小物やアクセサリー類が多い。
「ああ、ハイ。ここは魔法骨董品(ﾏｼﾞｯｸｱﾝﾃｨｰｸ)っていうのを売っているんです。一部貸し出しの物もありますが。」
「マジック…アンティーク？」
聞き慣れない単語に、私たちは揃って首をかしげた。
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