薔薇の花束

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「じゃあ…和真くんが最初のお客さんだから、特別サービス!好きな花選んで良いよ?」 「えっ?良いんですか?」 「いいよ~」 とは言われたものの、何を選んでいいのか分からない。 種類なんて詳しくないし…でもせっかくだから晶のプレゼントにしよう。 「彼女はいるの?」 悩んでいると、知喜から思いがけない質問が飛んだ。 彼女…その言葉に戸惑った。 どちらかというと自分が彼女の方であり晶は彼氏だ。 しかし、そんなことは堂々と言えるはずがない。 「恋人は…います……ね」 「そっかぁ…じゃあ、ちょっと待っててね」 上手く誤魔化した…と自分を褒める。
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