天然記念物

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「これ和真くんの手作りなの!?マジうまい!」 「あー…ありがとうございます」 あ、あれ…? 本当に晶の会社の人? 困惑気味にチラッと晶の方を見る。 と、タイミングよく目があった。 「驚いたでしょ?」 晶は笑いながら言う。 「名前言ってなかったね。名前は逢坂(あいさか)。デスクが俺の隣なんだけどさ、本当に天然なの。仕事は覚えるの遅いし」 「だから俺天然じゃないってば!覚えるの遅いのは認めるけどさっ。だからね、晶ちゃんには本当にお世話になってるの」 和真の目を見ながら逢坂は言った。 “晶ちゃん”の呼び方にまた1つ混乱が増える。 「え?ああ、はい…」 と、ひきつり気味に答える。 ある意味苦手だ…和真はそう思った。
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