新年

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【副長室】 『土方さん。』 「あぁ、入っていいぞ。」 雪が部屋に入ると幹部が集合していた。 「これで揃ったか? 総司と永倉君は巡察だったな?」 そう近藤が告げるが、ついさっき沖田と廊下ですれ違ったことを思い出す。 巡察ならもうとっくに頓所を出ているはずだ。 『あれ? 総司君とさっき廊下ですれ違いましたよ?』 そう言った瞬間、土方の鋭い視線が雪に突き刺さる。 「まだ巡察に行ってないのか…… って、歳!??」 その視線に真っ先に気付いたのは近藤だった。 「………あ? あー、あいつは見回りで雪合戦に参加できねぇから拗ねてんだろ? なぁ山南さん。」 「"総司君"は拗ねているのでしょう。 土方君、そんなに睨まなくても……?」 山南は土方を見て、優しく微笑んだ。 「はッ??なんだ? 俺は何にも睨んでねぇぞ?」 「あぁ、無意識………ね。」 山南は何かを悟ったようだ。 「二人ともまぁまぁ…… それでは組分けを発表するぞ。」
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