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ダウンロードの完了を確認してから早速、悠斗はアプリを起動させた。
待ち受け画面から、アプリのものであろう白い画面へと切り替わる。音楽かなにかのアプリなのか、画面の真ん中には再生ボタンがあった。
浮かび上がった文字は、英語だった。文系を志望する予定の悠斗でも、理解できた単語は少なかった。
「えっと……?earphone、って書いてあるから、イヤホンを付けないとダメみたいだな……」
独り言を口ずさみながら、音楽プレイヤーからイヤホンを外し、スマートフォンに付け替える。
「よし、準備完了っ」
耳にイヤホンをつけ、画面の中央の、
"play"
と書かれたボタンを押した。
キィィィィンという、 甲高い不協和音の様な音が、イヤホンごしに聞こえてきた。
思わず顔をしかめ、音が鳴り止むのを耐えながら待つ。
不快な音が止んだのは、数十秒ほど後だった。
「……なんだよ、このアプリ。予想と全然違うぞ?」
不機嫌そうな顔のまま、悠斗は一人呟く。
釈然としない気持ちのまま、悠斗は帰路に着くために歩を進めようとする。
異変は、すぐに起きた。
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