疾走

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“走れ” この声は いったいどこから聞こえているのだろう 私に何をさせようとしているのだろう というより “私”には 何か出来ることでもあるのだろうか この私に 出来ることは────── “走れ” この声は もしかしたら 私の中から聞こえてきているのかもしれない 私の中の “もう一人の私”が 私を走らせる どこまでも どこまでも 延々と 走り続ける “私の中の私”と共に いつまでも 私がたどり着くべき所へ 走り続ける 足が緩む度 “私”に“走れ”と言われながら 走り続ける
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