届かない手紙
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「はぁ……。」 あれから半年の月日が流れた。おじいちゃんの手には一枚の紙。悠々と封を開けたと思ったらしかめっ面に溜め息だ。 「おぉ、返事来たんだね。どう?」 「あいつらしくない。こんなところに打ってくるような奴じゃなかった。」 次の週も、また次の週も将棋は続いた。 毎週来る返事への嬉しさと同時に、打ち手の変化に戸惑っているようだった。
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