真っ白な世界、綺麗な神様。

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くねくねする神様と直立する私。 …微妙な沈黙。 「……すみません。私のせいでこうなったのはわかりますが、そろそろ生まれ変わりたいのですが…。」 というより、この場から逃げたい。 「あ、はい! 了解しましたよっ!」 そういって神様は私に掌を向ける。 「本当にもう何もありませんねっ? 転生しちゃったら後戻り出来ませんからね?」 「はい、たぶん。」 「なにたぶんって! あたしそういうの気になっちゃうタイプなんですよっ!」 「……すみません、もう何もないです。」 よし、と神様はわざとらしく大きく頷く。 「ん、じゃあオッケーですねっ!」 「お願いします。」 私がそういうと神様は苦笑いして言う。 「もう! 最後まで無表情ですねっ!」 神様の手から光が溢れる。 …なんだか神様っぽい。 私がまたどうでもいいことを考えていると、神様が話しかけて来る。 「これで本当にお別れですね…。あたし、こんなに長く人とお話したの初めてで少し寂しいです…。」 「……私は、こんなに話したのがそもそも初めてですよ。」 そういうと神様は少し悲しそうに笑う。 「ん、じゃあ今度は楽しんで来てくださいね? じゃあね、愛美ちゃん!」 「…はい。 さようなら、愛美ちゃん。」 そう言った直後、私は気を失った。 「なんだ…愛美ちゃん、ちゃんと笑えるじゃないですか。」 神様は一人ポツンと呟いた。
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