《幸せな時間》

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「で、てっちゃんとたくちゃんは?」と聞いた。 「同じ、クラスメート。なんとなく、気があったから」だけかよ! 「ど~せ、悪ガキだったんでしょ?」 「俺らは、初っぱなから、殴んないしな~」笑いながら、いろんな話をした。 久しぶりに、大笑いして、気取らず、てっちゃんとも、いられた。 後から、聞いたが、たくちゃんが、私の家族との不仲や、私が幼かった頃の寂しい事など、私がかたずけている時に話をしてたらしい。 久しぶりに、しあわせな時間だった。 「俺も、み~って呼ぼうかな?」とてっちゃん。 「そう呼ぶの、たくちゃんだけだし、あんまり、嬉しくない!猫みたいで」 「何?拓海はよくて、俺はダメなの?」 「たくちゃんも、もう、み~って、言わないでね!」「じゃぁ~何て呼ぶのよ」「陽美でいいから!」って、昔の私とは、決別したかった。 「ダメ~♪陽美は俺の特許、拓海は、陽美ちゃんだなぁ~♪」 「お前、相変わらず、独占欲強いよね?」 「そう?俺、硬派だから」ハイハイ。硬派が、二股かけるか?っていうか、もう1人の女の事、知らない様子の拓海。その女と、逢ってる気配しない…と思ったけど…まぁ、様子見よ。 3人で、馬鹿話して、知らなかった、てっちゃんの姿、わかって良かった。 拓海は、午前様~と言いながら、帰って行った。 2人で、部屋かたずけようとしたら、「陽美、風呂まだだろ?入ってきちゃえよ」と言われたので、風呂入って、出てきた時には、綺麗な部屋になってた。 布団に横になっている、てっちゃん。 「陽美、ここおいで♪」と布団をたたく。 「うん!」と、てっちゃんの、腕に飛び込んだ。 「なぁ、陽美。お前、強がって生きてきたんだなぁ!俺の前では、強がらなくて、いいんだよ。まぁ、今の状況で偉そうな事言えないけどな!でも、そろそろ、ハッキリしないとな。」と、ぎゅ~と私を抱き締めるてっちゃん。 今夜は、ちゃんと、くちびるでkiss。照れる私を抱き締める。幸せを感じた。 いつまでも、続きますように…と祈りながら、てっちゃんの胸の中で、寝ていた。
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