2人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
《学生から社会の違い》
つい、この前までは、高校生だった私にとって、会社というところは、未知の世界だった。
電話の応対、パソコン入力作業などなど、おぼえる事は、山のようにある。
学生時代は、逃げていれば、よかったのに、そういう訳にもいかず、仕事を覚えていった。
最初の内は、ミスもおおかったけど、夏頃になると、だいぶなれてきた。
その頃になると、青木さんのおかげで、配送の方とは、仲良しになっていった。
配送の長老、井上さん、通称、直さん。
配送の班長、森さん、通称、もりどん。彼は、その後も、兄貴分として、頼りになる仲間だ。
その他、いろいろ、だったが、中でも、事務所の先輩で、高橋さん、通称たまとは、姉妹の様な関係になっていた。
会社の事など、いろいろ、教えてもらった。
プライベートの話するのも、時間がかからなかった。
特に、恋愛話は、互いに相談していた。
けして、綺麗ではないけど、明るく、プラス思考。脚がスラリとしてたので、下半身美人とでも、言っておこう。
毎日、倉庫前で、就業時間後飲み会が、始まる。
私は、それが楽しみで、仕事行ってた感じだった。
必ず、つまみは、倉庫の課長が、作ってくれていた。夕方になると、事務所まで、美味しそうな匂いがくる。
事務所や営業の人からは、評判は、よくなかったが、ヤッパリ、楽しい方がいいじゃん!
本当の理由は、青木さん目当てだったけど、内緒にしてました。
終了チャイムが鳴ると、さっさとかたずけていると、青木さんが「愛澤いる~[?]」と必ず、誘ってくれていました。
周りの目は、気にしない私。
そこへ、高橋さんが来て、「私も参加しても、いいかな?」と言ってきたので、「当たり前じゃないですか!」と私。
「実はさぁ~、私、もりどんの事、ずっと好きでさぁ~❤」と高橋さん。う~ん可愛いじゃないですか?!「協力します〓じっは…私も片想い中で…」と2人で盛り上がり、「お~い!」と、もりどんが、誘いにきた。
「なんだ!たまも一緒かい!ババァはあらないんだけどなぁ~」とゲラゲラ笑いながら、戻った。
「陽美ちゃん、頑張ろう!」と高橋さん。
「はい!」と私。2人で、仕事終わりの飲み会に参加して、美味しい日々は、ドンドン、過ぎていった。
最初のコメントを投稿しよう!