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「不良のくせに、変なガキ」
蓮もタバコをしまい、体育館に戻った。
式も終わり、生徒はそれぞれクラスに戻る。
蓮と静は、学年主任から名簿をもらった。
「蓮、どこのクラス?」
「1年G組…。そんなんあったか?」
「今年からできた新クラス。なんでもヤクザの息子かなんかが入学して、そいつの仲間も一緒で、危ねーから作ったんだとよ。お前、ハゲ(学年主任)の話聞いてないだろ」
「あー、聞いてたよ(棒読み」
「……あほ」
チャイムが鳴り、それぞれ受け持つクラスに入る。
蓮も自分のクラスへと入った。
「おー、座れー。どこでもいいから座れー」
「あ、センセーだー」
「おー、チャラそー」
「まぢで教師かよww」
「つーか、なんかムカつくほどいい顔してるー」
「タイプ…(ポッ」
蓮が教室に入ると、さまざまなほうから声が飛び交う。
「お前がここの担任?」
一番奥から、高校生とは思えないほど低い声が聞こえた。
風貌もとても高校生には見えない。
茶金のオールバック。
ひげも生えている。
「おー、そうそう。お前名前はー?」
「俺?五十嵐魁(イガラシ カイ)。お前らの怖がってるヤクザの息子ww」
「あー、お前だったの?まぁ、見た目それっぽいけど」
「まぢ?それっぽく見える?」
「おー、それに五十嵐なかなかイケメンだな。つーか。イケメン率高いな、ここ」
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