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私は海を自由に泳ぐことができる
私は陸を自由に歩くことができない
だけど
陸を自由に歩けたとしても
海を自由に泳げたとしても
愛・憎しみの重さは同じ
悲しみ・別れの辛さは同じだけど
恋愛の自由がない私
陸に立つには一つ失うものがある
あの子は声にしたけれど
私は何にするだろう
これからどんな事で 何があって 使う時が来るの?
わからない わからないから声にしたんだね
そのきれいな声を失ってまで会いたかったのですか?
泡になってまで自分があの人魚だって教えたかった?
愛は大きいものだから…愛より大きいものはないから
あの子は愛を信じたのでしょう
きっと何があっても大丈夫だと…信じたのでしょう
王子様をこのナイフで…
できなかった
王子様をこのナイフで…
そんなことできない
そうすればあなたは…
別にいいの
だって王子様がいなくなるより 私がいなくなった方がいいもの
そしたら私も楽になれるの
王子様は悲しむかもしれない と
誰かが私に
あなたは一生後悔するかもしれない と
誰かが小声で
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