天界

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天界

「お…、おーい、もしもし!」 聞き覚えのない声が明の耳に響く。 どうやら… まだ死んでないようだな。 そう思った明は、そーっと目を開き辺りを見回す。 辺りは先の見えない真っ白な世界。 足元はふわふわしておりまるで雲の様だ。 そして近くを流れる大きな川はとても澄んでおり、川を挟んだ反対側の川原には高く積み上げられた石が確認出来る。 そして、頭に天使の様な輪と白鳥の様な羽根をつけた金髪無造作ヘアのギリシャ神話にいそうな少年が明の顔を除き込んでいた。 「うわぁぁぁ!?」 「のぁ!?」 明は少年の顔があまりにも近いことに気づき、悲鳴をあげてしまい、少年も眼前であげられる悲鳴に驚き悲鳴を上げる。 「びっくりしたぁ…いきなりなんだよ!! だいたい、君ねぇ…」 余程驚いたのであろう。 高鳴る鼓動が落ち着くやいなや叱責をはじめるこの男。 明は何がなんだかわからずもただ謝る意外に無かった。 「すいません!すいません! って… ここどこ!? 君は? あれ?どこも怪我してない!」 夢だったのか?… そう思った明の心を読んだかのように少年は叱責を止め、コホンと咳ばらいを一つすると明を上から目線で見るかのように現状を語りだした。 「まぁいい… 単刀直入に言おう。君は死んだんだ。」
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