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「なるほど!僕は死んだのかぁ!
だから怪我が治ってるんだね。理解したよ。」
明は腕を組みウンウンと首を振りながら納得してみせる。
普通なら信じないかまたは、わめき散らす所なのだが明に関してはただ納得したのだ。
これには天使の様な少年もまのぬけたような顔で驚くしかない。
「えぇ!?
そこはなんだって!?とかいやだぁとか驚いたり、最低でも発狂をあげるとこでしょ!?
何で納得しちゃってんの!?」
明にとってそんな天使の疑問も逆に不思議なくらい滑稽なものであった。
「えっ…
だってさっきの状況から言って僕は助からないと思っていたし。
冬子もいないからね。
逆に冬子がこっちにいる分楽しみなくらいさっ。」
既に諦めきった表情で捨て台詞をはく明。
どうやら未練は無さそうだ。
それどころか明は期待している所すら見える。
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