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神の間
「ルシファ!ルシファはいるか?」
威厳のある声が、神の間に響き渡る。
その声の持ち主は、山のように大きく白いローブの様な服を着た白くウェイブのかかったロングヘアと長いヒゲを持った老人であった。
もちろん、頭の上に輪と右手に樫の杖を持っている。
「はいはい、ここにいますよ。」
大きな椅子の裏から金髪の少年天使が現れる。
先程まで明といたルシエルだ。
「ほむ…
いつまで天使の格好をしておる!元の姿に戻らんか」
老人がルシエルを睨みつけるとルシエルは、呆れたような顔で目を閉じる。
するとルシエルはボワンと黒い煙りを発し、本来の姿を隠した。
「これでいいかな?神よ。」
煙の中から現れたルシエルは銀の短髪、青い肌、ドラキュラの様な犬歯、そしてカラスの様な黒い羽を持った堕天使へと変貌する。
「うむ…やはりお主はその格好が一番だわい。」
「そりゃどうもっ!」
ルシファは神の憎まれ口を軽く流し、へへっと笑いながら鼻をこする。
「うむ、十四代目、堕天使ルシファーよ。今回の天国と地獄の共同企画は、順調か?」
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