第1部

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陣のバイト先は反対方向。 「おうよ。気をつけて帰れよ。もう日が落ちるの速いからな」 「子供じゃないから大丈夫だもんっ」 家まで4駅しかないし、全然問題ないのに、本当にお兄ちゃんみたい。 陣と別れ、あたしはそのまま地元行きの電車に乗った。 「遅くなっちゃった」 駅前の本屋に寄り、スーパーで買い物をしたら、外はだいぶ暗くなっていた。 陣の言う通りだったわ。 まあ暗くなるもんはなるんだし、仕方ないっしょ。 まあ、そんなに治安の悪いとこじゃないし大丈夫よ。
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