433人が本棚に入れています
本棚に追加
「うーん、今レベルを上げたい教科を選べばいいんじゃない」
「そうよねー。じゃ、これにする」
そう言って、彼女は二冊を手に取った。
「結局二冊じゃん」
延々と悩む意味があったのかよ――と思いつつ苦笑いすると、麻紀は照れ臭そうに笑う。
「どっちも不安だからー…行ってくるね」
麻紀が歩いて行く。放課後まで勉強漬けは辛いので、俺は雑誌コーナーへ移動し、一冊を手に取ってぱらぱらめくる。
そういえば、明後日の日曜は珱美が買い物に行こうと言っていた。
デニムを一本新調したいらしい。
麻紀から日曜のデートとかの話が来たら、断らなきゃ……。
最初のコメントを投稿しよう!