夏~回想~

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それなのに、毎年そうだ。 肌を焼く日差しと、蝉時雨に包まれるたびに思い出す。 忘れたくても忘れられない、二十五年前の出来事。 俺の人生を変えた彼女との出逢い、そして、別れを。 俺はやるせない気分で息をついた。 やはり今年も。 夏が愛しくて、切ない。
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