日常を破壊する音は鳴らない

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「三年生の言いなりになってて楽しいの?」 今週のジャンプは立ち読みしか出来ないな~とか考えていた僕の頭上、斜め60゚位から、呆れとも罵りとも取れそうな声がかけられた 「もうパラダイスだね薔薇色だね!」 「そんな高校生活が薔薇色なら普通の高校生は何色になるわけ?」 「……」 やはりこのマキバ・サキに口では勝てないと実感する ……僕が口下手なだけだけど 「男ならハッキリ意見を言いなさいよ!カモにされるのが嫌ならそう言いなさいよ!」 「うるさいな~、それで何も問題無ければ、丸く収まるなら、それで言いじゃないか?余計なお世話だよ」 「なっ、あたしは幼なじみのよしみで言ってあげてるんでしょ!?」 「それが余計なお世話なんだよ。もう高校生なんだから、サキの助けなんて無くても一人で大丈夫だよ」 .
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