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「今週も糞回だったな」
暗闇に光るテレビ画面を見つめて呟く
時計を見上げると既に草木も眠る丑三つ時だった
目の前の時代遅れのブラウン管テレビに映されるのは、俗に深夜アニメと呼ばれるテレビ番組のエンディングテーマ
見たくて見ているわけではない
むしろ見たくもないタイプの番組だった
それでも見るのは、その番組がとても面白いと評判でどこの掲示板に行ってもその話ばかりで、その話について語れないと相手にしてもらえないからだ
「これのどこが面白いのかね……」
テレビを消したおかげで光源が一つになった部屋で呟く
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