遠征“D” 裏切り者は必要

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「セレネ司令官同様、SEWの元となるAEストーンを体に埋め込んでいる。こいつの場合は脳だ。出生当時から脊椎に障害を負っていて、本来は歩くことも出来ないが、チカラによって補っている」 「えっ?じゃあ今まで歩いていた姿って…………」 ≪歩いているフリで実際は浮かんでいる≫ ルナの問いを直々にダイスは答えた。 「超能力というチカラそのものが酷く曖昧でCBBSの科学者もお手上げだ。その他には弾丸を跳ね返す透明な壁を創造したりと多種多様だが」 「じゃあなんだ?こいつの異常な面倒臭がりは、本来は不自由な体だから負担を与えないために体を休めているのか?」 立っている姿より寝ている姿を見るのが圧倒的に多いリンネ。それがワケ有りだとしたら、知らぬとはいえ失礼なことをしたと詫びようとするが。 「それはこいつの性格であって、関連性も何もない」 説明するスペードが呆れたような口調で返したことによってエタニティ側も顔を苦めてしまった…………。
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