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一度態勢を取り戻すため後退するが、コイツは次にレーテを狙い始めた。ロージも流石に二人分は咄嗟に守れないだろう。
だがそこはラインが鎖でレーテを巻き取り、彼の元へと無事に帰還する。
その間にはロージとハンチングの者は激しい肉弾戦を繰り広げていた。
拳に水晶を纏うロージ。彼のアンノウンエナジーと酷似したコイツの力は[氷結晶]だと思われる。
「いい加減に……顔でも見せたらどうだ!?」
顔を見せろ、と顔面に狙いを定めて拳を振るう。
実際、素顔を拝見しなくても体格で性別だけは女だと解っていた。
刹那、ハンチングが吹き飛んだ。水晶が顔面を捕らえたのではなく、寸前で氷結晶と接触した衝撃波によって。
女を見たとき、俺達はロージが二人いると思った。
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