「ようこそ、少年。」

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……嫌な夢を見た。 なんだか分からないが、誰だか気味の悪い奴に話しかけられたら。 「……ぬ……ぐぅ……」 起き抜けから気分が悪い。 不快な感じだ。 とりあえず、起きて飯でも食おう。 朝は味噌汁と目玉焼きと炊きたてのご飯。 ありきたり、だけど最強のコンビネーションがあれば、こんなものは返上出来る。 ……そう思いながら、とりあえず、俺は制服の袖に腕を通していた。 そのまま扉に手をかける。ボタンは歩きながらでいい。 けど…… 妙に引っかかる。 ……ビリッ! いや、引っかかった。 「うわ……最悪だ。」 ワイシャツの端が扉に引っかかった! このボロ屋敷め。 行き先、まずは台所じゃないな。
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