「ようこそ、少年。」

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「そこの腐女子と歩く青少年条例違反。決闘は法律によって禁止されているー。オラー、てめぇら席に着けー」 まるで見ていたかのように担任が入ってきた。 「タラク~、お前は閻魔の裁判の前に職員室だ。俺の裁判を受けろ。」 「でぇ!?マジ!?」 タラクとはラクトの事だ。 不甲斐なさすぎな男な上に、名前が〈しろ“たらく”と〉なので、タラクだ。 「カワシュは、見た目並のお淑やかを目指せー。嫁御に行けんぞー。」 「黙れ、アリ。」 カワシュは、似たようなものだが、諏里の事だ。 「それじゃ、出席ぃ」 そして、さっきから独特なあだ名を連呼する担任は、黒田先生だ。 変なあだ名を付けたがるので、同じ趣味の芸人から文字って、愛称はアリ先生だ。 ちなみに、俺のアダ名は…… 「次、カイレン。」 「へーい」 カイレンだ。 何か、宗教開いた人みたいだ。 「いつか宗教やれ」とか諏里は言うし、皆は「怪しい説法で洗脳しそうだ」とか言い出す始末だ。 楽徒に至っては言うまでもない……。 迷惑なティーチャーだ。
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