「ようこそ、少年。」

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「よぉし!全員いるなぁ。それじゃ、そのまま一限目だ。」 本当に迷惑なティーチャーだ。もはやホームルームと一限目の境がない。全員が「えー!」とブーイング。 「へいへい、静粛にー。何度も言わすなー。ここは俺のクラスだから他意、許すまじ。10分早く終わらせるから貴様ら黙れー。」 それを聞くと全員黙る。 黒田の授業は国語だ。 「それじゃ、ブーイング諸君のために、ためになる漢字講座~。はい拍手」 ………。 当然、拍手はない。 「あ~……まぁ、いいや。お前ら!名は体を現すとかよく言うが、これはマジだぞ。漢字には色々な意味がある。例えば、女へんのある漢字だが、感情の類が多い。まぁ乙女心がどうとか言うが、特に女の付く感じは、妬むとか、嫌うとか陰湿な感じが多い。」 あぁ~確かに。とか皆で納得しながら女子達がイタい視線を黒田に放つのが分かる。 「だが、まぁ公共の場では言えないが、男の付く漢字もかなりアレな漢字がある。気になったら後で辞書引け。まぁ、それだけ異性には気をつけろ?って漢字作った古人の意志だよな。」 あぁ~なる程ね。と大半が頷く。
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