「ようこそ、少年。」

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「ようこそ、少年。」

ようこそ、少年。 いや、君は少女か? 紳士か?淑女か? ……まぁ、いい。 まずは名乗ろう。 名前が無ければ質問どころか、会話もままならないだろう? 私の名前は安野雲だ。 「あんのうん」でも「やすのくも」でもいい。名前など些末な事だ。だが、分からなければ、そう呼ぶと良い。 まぁ、簡単に言えば、このゲームの支配者だ。 知っているかね?この世には見も知りもしないものがあることを。 君達が常識などの固定概念に守られる反面、イレギュラーな存在も確かに存在する……と言うことさ。 ……何?意味が分からない? あぁ!そうだ!そう言うと思っていたよ。是非もない事だ。だが、それはやってみれば分かる事だ。 人は見も知りもしないものを、特に集団は、恐れたりと悪いイメージをこじつけたがる傾向がある。 だが、恐れる事はない。 実際に触れて見る事だ。 ……さぁ、分かったら、そろそろこっちに来てくれないか?
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