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『ちょっと飲み過ぎたかなぁ』
俺達は公園で涼んでいた。
夜の公園は誰も居らず、俺達の話し声が辺りに響く。
『ちょっとトイレ~』
『お前飲み過ぎだよ』
先程から洋祐はトイレの回数が多い。
洋祐は昔から何か飲むとトイレが近くなってしまうのだ。
そしてしばらくすると、洋祐が戻ってきた。
『洋祐、そろそろ帰るか?』
俺は洋祐に帰宅するか問い掛ける。
時刻も零時を過ぎようとしていたし、洋祐の酔い具合を見ると早く帰した方が良いだろう。
だが、洋祐の手には一枚の紙が握られていた。
『どうしたんだよ』
洋祐はいつになく真剣な眼差しでその紙を見ていた。
俺は気になり、洋祐からその紙を取り読んでみた。
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