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ある時、父親がまだ現役だったころに、父親に言われたことがあります。
「お前は、私が死ねといったら死ぬのか。」と。
私は答えませんでした。こたえられたのですか、答える事を恐れました。認めることが怖かったのです。
言葉とは残酷です。その一言が自分を肯定してしまうのですから。
すると父親は、「そうだろう、死なないだろう」と話を進められました。
ああ、彼はまだ私のようではないのかな。それとも偽善をみせているのかな。そう思いました。
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