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「あー笑った、笑った。もうお腹いっぱい」
「……???。……お粗末様」
「いや、ユッキー。日本語としたは合ってるが、そんな事を言わなくても良いんだぞ」
「……?。……わかった」
何が面白いのか、さっきより長く笑い続けるミー。
「このまま呼吸困難で倒れるんじゃないか?」と心配になるぐらい笑い続けている。
「まったく、珍しい笑い方をする奴が居るなーと思ったら、ミーじゃないか」
「よう、ケン」
僕がスッと拳をつき出し、ケンはそれに拳を合わせる。
これが僕ら2人の挨拶だ。
「どうして置いてきぼりにしたんだよ、ケン」
「いや~、スッカリ忘れてた」
ケンは頭の後ろを掻きながら特に悪そびれた感じもなく言った。
洲藤 健一(スドウ ケンイチ)。それが、ケンの本名である。
ケンの特徴は、その髪の色だ。地毛で赤色なのである。
そのせいで学校でその事を他の子に弄られた時に、そいつらをフルボッコにしちゃったという曰く付きである。
そのせいで僕ら以外の人は、ケンのことを『アカオニ』と呼んでいるらしい。
性格は至って普通の小学生だが、髪の色とその伝説のせいで僕ら以外の友達があまり居ないらしい。
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