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   記憶は飛んで  父が火葬される為に  四角い小部屋に  父の入った箱が入れられて  閉まる扉。  暫くして  また皆の泣く声が聞こえてくる。  泣く私。泣く母と姉。周りに父の兄弟達も泣いている姿も覚えている。  泣きながらも私は、低い視線の下から涙を流す皆を見上げて、見渡していた。  
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