80人が本棚に入れています
本棚に追加
/95ページ
ピンポーン
《はぁい》
「おはようございます。美冬迎え来たんすけど」
《あらあら、毎日ありがとねぇ。ちょおっと待っててね?》
「はい」
さぁて、今日は何分待たされるかな。
「くぉらぁ!美冬!さっさと起きなさぁい!春仁君来て待ってるわよ!」
やっぱり今日もまだ寝てたか…。
となると…
「あと30分くらいか」
俺は愛澤春仁。
今年で高2になる。
『うるさいなぁ!ちゃんと起きてるよっ!』
…嘘だな。
で、今叩き起こされたのが俺ん家の向かい側に住んでる幼馴染み、藤堂美冬。
俺は毎日、美冬を迎えに来る。
そして毎回待たされる。
もう慣れたけど。
俺と美冬は、ガキの頃からの結構長い付き合いだ。
親同士も仲がいい。
そのせいで、親に命令されて毎日こうして迎えに来ることになっている。
「めんどくせぇ…ふぁぁ」
最初のコメントを投稿しよう!