思い出タクシー

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なんだ…このデジャヴ 確かにあった あれは ……そうか。 そうだったのか。 この日は8月20日 大好きな人と別れた日だ。 自分は今でいうメンヘラ? メンタル的におかしくて 相手を深く傷つけていた いつも優しくて甘えていた いくら優しくたって限度がある 壊れながらも彼は言った 「別れよう」 と 「愛している」を 愛してるなら 何故別れるの!? その時の自分には意味がわからなかった。 雨がたくさん降っていた だけど涙を流しているとわかるぐらい私は号泣した。 彼は「じゃあ」と立ち去った。 私は2時間ただ、ただ立ち尽くしていた。 雨の冷たさも感じない 雷も聞こえない 聞こえるのは 彼の最後の言葉だけ。 ようやく我にかえった私は 一人で居たくなくて 近くのアルバイト先にかけこみ友達に慰めてもらったのだ 思い出した。 なぜ忘れていたのだろう
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