プロローグ.トラブルはいつも唐突に

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「あなたが、星に選ばれました。」 「………は?」 それは、本当に唐突だった。 朝、いつも通りに起き、学校へ行って友達と喋り、部活が無かったから早く帰ろうとしたら、道端で同い年ぐらいの女の子を見つけた。 可愛い子だなあ、と思っていたら、その女の子に冒頭の台詞を投げかけられたわけだ。 「だから、あなたは、星に選ばれました。」 再度、同じ台詞を繰り返される。 「………。」 OK。落ち着け僕。 僕の名前は? 穂波 空月。 年齢は? 14歳、中3生。 今何時? 午後4時22分。 よし、落ち着いた。改めて、この子に事情を聞いて、すぐ帰ろう。 「えーと、君の名前は?」
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